隣人の死

私が住んでいるアパートメントは合計8世帯で、ほぼ高齢者&女性。その中に天使系おばあちゃんが二人、天使と対極にいるおばあちゃんが一人…という話は、Twitterやクラスで何度かシェアしたことがあると思う。

ここはClingendael Parkから徒歩2分、ゆとりある白人が多く住むエリア。私の隣人たちも静かにゆったり暮らしている印象。

数日前、天使おばあちゃんと対極にいるおばあちゃんが自ら亡くなっていたことを知った。いつからか見かけないからもしかして…と思っていたが。彼女がそういう亡くなり方をしたのもショックだったけど、それを教えてくれた天使おばあちゃんの世界観にもびっくりした。

「あ〜〜なんというか、彼女は自ら死を選んだの。でもそれは彼女の選択だから。私達が気にすることじゃないわ。シリアスな健康問題はなかったと思うけど、彼女はもう生きていたくなかったのよ。」

いや、気にするよ!あまり交流はなかったけど、ショックだよ!と思ったけど、オランダ人の死生観って私の感覚と比べると全体的にあっさりしているし、そんなもの?人生も80年以上やってると、こんなに割りきれるようになるものなのか?個人的ないざこざがあったから?とか、いろんなことが頭をめぐった。

亡くなった彼女は、80代後半だったと思うけど(年齢は話すたびに違ってたけど)高級そうな大きい車を乗りまわしていた。英語も流暢で、とてもきれいな人だった。きれいな人って年をとってもきれいなんだなと感心した。おうちもお城かと思うほど優雅に整っていて、茶色いグランドピアノがあって、昨冬にお邪魔したときは「このご時世にこんなに暖房をきかせてるなんて…」と思うほど暖かかった。(エネルギー危機の影響で、普通に暖房を使ったらガス代だけで月数十万はかかったはず)

私達に対して、ちょっと嫌がらせっぽいことも時々あったんだけど、それも性格なのか精神を病んでるのか?どうなのかなぁと思っていた。去年、ひょんなことから急に態度が180度変わって優しくしてくれるようになった。名前を呼んでくれるようになって、クリスマスカードもやりとりして、何かと面倒をみてくれた。

彼女、半年くらい前から急に親切になったんだよね、と天使おばあちゃんに言ったら、「私達には彼女とのいい思い出がある、それって素晴らしいことよね?それだけで十分よ」と言っていた。このあっさり感、今の私は少しわかる。人って意外とそんなもの。

そういえば彼女は嫌がらせモードのときも娘には優しかった。娘はちょっと気難しいおばあちゃんに好かれる傾向がある。

彼女がどんな気持ちだったのかは推測でしかわからないけど、感じるものはある。ご冥福をお祈りします。


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