※この記事は暴力について書いています。苦手な方はご遠慮ください。
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先日の暴力のエネルギーの記事の補足です。
幼少期に暴力をふるわれていて、その記憶も自覚もなかったけれど、無意識に大人になって同じ状況をつくっていた、そうやって愛を確かめようとしていた、という私の体験を書きました。
こういうケースは多いと思いますが、感情問題がどう現実化するかは人によって様々です。
幼少期に暴力をふるわれた人が、将来かならず暴力をふるわれるわけではないと思います。
ですが、幼少期に暴力のエネルギー=感情問題を自分に取り込んだ人は、その後の現実に何かしらの影響がでます。
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暴力のエネルギーは、コントロールのエネルギーです。
コントロールは、相手の考えや言動や行動を変えようとする、または相手に何か影響を与えようとする行為や感情です。
暴力のエネルギーの表れ方は人によって違います。
暴力をふるわれる、暴力をふるう、パワハラなど人として尊重されない経験をする、または自分が人を尊重できない、自分の意見があるのに言えない、人が怖い、人に流される、暴力的な人や出来事が極端に苦手になる、など。
これらはあくまで例です。コントロールと依存が混ざったり、コントロールと怒りが混ざったりすることも多々あります。
ただひとつ言えることは、どんなかたちであっても感情問題は生きづらさの原因になるということです。
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生きづらさの感じ方は人それぞれです。自分の生きづらさを認識していない人もたくさんいると思います。
生きづらさを認識しない原因もいろいろです。
それが当たり前だと思っている、悩みについて深く考えるのが面倒、どうせ変わらないと諦めている、など。
何事も個人の自由なので、本人が生きづらさを認識しないことを選ぶのなら、それはそれでいいと思います。
時々、ご家族や大切な人が生きづらくて困っていて、なんとかしてあげたい、という方がいます。
絶対ではないのですが、その「なんとかしてあげたい」という気持ちが現実を余計ややこしくしていることがあります。
「なんとかしてあげたい」という感情は、境界線の欠如とコントロールであることが多いです。
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自分が生きづらさを感じていて、それをなんとかしたい、という方は、ぜひ頑張って向き合っていただきたいなと思います。
向き合うこと、掘り下げることは本当に大変です。覚悟がいりますし根気も時間もかかります。
ですが、私達の誰もが、問題を解決する力をもっています。
「なんとかしたい」という気持ちがあるのなら、大抵はなんとかできます。
人は絶対に実現不可能なことを「やりたい」とは思わないものだからです。
何故できないのだろう?と思ったり、他の人を羨ましく思ったりするということは「本当は自分もできる」「本当は自分もそうなれる」と直感でわかっているということです。