こどもの勉強 / オランダの教育

メディア等によるとオランダは教育先進国ということで、日本から教育移住してくる方もおられるようです。わが家は教育のために移住したわけではありませんが、オランダの学校は移民のこども向けの語学サポート等が充実していて「こどもへの負担が少なさそうな国。」というのは決め手の一つではありました。

 

移住当初は上の子が7歳。私自身、学校の勉強は得意ではなかったけれど他の長所を駆使して生きてきて、自分の人生にとても満足しているので「我が子にはしっかり勉強させねば!」とか、そういう感覚は全然ありませんでした。つい最近もオランダ人の友人から「Sayoはこどもをのびのび自由に育てていていいよね。オランダ人の親は学歴のために無理やり勉強させたり、こどもが失敗しないように先回りしたりしてて、窮屈そうなこどもが多い。」なんて言われたばかり。自由の国オランダの人に「自由だね」と言われるなんて・・・(笑)

 

こどもの幸せを願う気持ちはもちろんありますが、ときには失敗や遠回り等うまくいかない経験をして、自分で考えて問題を解決する力をつけないと本当の意味で幸せにはなれない、というのが私の考えです。なので、親の目の届くうちに、親がサポートできるうちに、大いに失敗して学べよと思っています。勉強に関しては、勉強が好きな子が勉強を頑張るのは自然だと思いますが、勉強が苦手だったり好きではない子に勉強を頑張らせるのは不自然だし、メリットがないと思っています。何かやりたいことがあって、そのために苦手なことも頑張るのはいいと思いますが、「将来たぶん役に立つから嫌だけどとりあえず頑張る」とか、エネルギーベースでみたらすごく変です。そんなwantがあるわけないでしょ?(苦笑)それは自分のwantじゃないでしょ?と思います。

 

オランダの教育システムについて詳しくは書きませんが、大体12歳か13歳で進学する学校の種類によって将来の職業の選択肢が決まります。多くの人がほぼ同じ年齢で進学・就職する日本の感覚でオランダの教育システムをみると、「希望の進学先にいけなかったらもうおしまい」みたいな気持ちになる人もいるようですが、まわりのオランダ人達をみていると、学校に入り直したり学び直したり、いろいろです。こういうのも類友というかエネルギーなので、学歴至上主義の人のまわりには学歴至上主義の人が集まって「やっぱり学歴って大事よね。」という世界をつくっているし、学歴を気にしない人のまわりにはそういう人が集まって、そういう世界をつくるのだと思います。エネルギーベースでみると、学歴や肩書きに価値を見いだすことがまず問題です。直感を感じて、行動して、その結果としてお金や肩書きが後からついてくるのが本来の自然な流れです。

 

さて、わが家の上の子は好きなこと、興味のあるものがはっきりしているタイプ。将来なりたい職業も5歳の頃から変わっていません。こういう匙加減って難しいなあと思うのですが、進学を意識する年齢になり、いろんなことが理解できるようにもなったので「好きなようにやりなよ〜〜〜」とのびのびさせるだけでなく、「あなたが本気でその職業を目指すなら、これくらいの学力は必要みたいだよ。」と社会の仕組みを一緒に調べて、何をどうしたいのか、現時点でどうするのか最近よく話し合うようになりました。できるだけサポートするけれど、コントロールしない。ジャッジしない。わが子を信頼する。すごくシンプルですが、簡単にいかないときもあります。子育ては学びの連続ですね。

 

 

 

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