だいぶ時間が経ってしまいましたが、日本での対面クラスとセッションでお会いした皆様、お会いできて嬉しかったです。ありがとうございました。
個人的に感じたことをゆるく書いていきます。
・お金の問題は、人からのお金を貰うのをやめたら解決する。
私の経験です。私の祖父母も親もとくにお金持ちではないのですが、私は一人娘(またはたった一人の孫)なので、ごく自然な流れで贈与の話がでてきます。どうせ税金で取られるからと生前贈与してもらったこともあります。遺産を貰ったこともあります。この度の一時帰国でも、そんな話がでました。途中まで貰おうと思ってました、当たり前に。私はシングルマザーで、養育費は貰っておらず、昨今の円安と物価高騰に加えてこどもにお金がかかる時期。でも。やっぱり変なエネルギーが出てくるのです。自分で稼いだお金と親から貰ったお金の重みが違う。親から貰ったお金には「棚からぼたもち」感がある。これが私には本当によくなくて、仕事でも人生でも本領発揮できなくなる。甘えてしまって、自分の人生がぎゅっと充実しなくなる。これが依存の怖さです。
解決策はシンプルで、お金を貰わないこと。そもそも貰う予定ではなかったお金なのに、手放そうとすると急に「私はオランダに戻って(経済的に)やっていけるのだろうか」という気持ちになる。自分の収入だけでやっていけるに決まってるし、万が一やっていけなかったら日本に帰ればいいだけなのですが、依存のエネルギーはわけのわからない発想を次々につくりだし、なんとしても依存しようとする。
そんなことを思いながら明治神宮を歩いていたら、そういう余計なエネルギーが洗い流されて、心が一つにまとまった。とても気持ちよかった。手を合わせたら「私が私でいること以外、何も望みません。」という言葉が降りてきた。本当に、それがすべて。それを邪魔するのが欲や邪念。貰えるお金があればこどもの教育にもっとお金をかけてあげられる。でも、仮にお金をかけたところで、このエネルギーに染まったままでいるほうが損失ではないか。仮に経済的豊かさがなかったとしても、親が自立して真っ向勝負してるほうがこどもも自立しやすく人生楽しいのではないか。何より私は自分の稼いだお金だけで生きる充実感を知っている。そもそもたかが何百万、何千万の貰えるお金を手放すだけで本来の自分を生きて、自分だけでなくこどもも未来永劫お金の問題をクリアにできるとしたら、断然こっちだなと腑に落ちた。貰わない。ドキドキするけど、直感では絶対にこっちが正しいし、お得。
よく、お金を使うとお金が入ってくるというけど私の感覚ではちょっと違う。自分でやりきる覚悟を決めたらお金の流れができる。人のお金で豊かに生きるより、自分のお金で質素に生きるほうが何倍も価値がある。自分の命や人生をお金と引き換えにするなんて、あまりにも勿体ない。自分を安売りしても、何も残らない。
パートナーシップや親子関係の問題も、実はお金が絡んでいることがすごく多い。お金を貰っているから不満を感じながらも離れられないとか、無意識にコントロールを預けて我慢して、病気になってしまうとか。どうしてこんな結婚生活を続けているの？なんでこんな親子関係を続けているの？という人は大抵、相手の経済力に依存している。この問題は離婚や絶縁をしても解決しない。このエネルギーがクリアになるまでは同じ学びを繰り返す。
・人を愛することについて
半年くらい前、こども(当時10歳)が「本当はママといると少し恥ずかしいんだよね」と言って、登下校や放課後にお友達と遊ぶのもできるだけ親なしでというかたちになった(オランダでは小学校卒業までは親が送迎することが多いが義務ではない)。健やかな成長を感じて嬉しくもあり、寂しくもあり、何より一人での移動が心配で仕方ない。うちの子はスマホを持っているのに親への連絡を忘れまくる傾向があり、ちゃんと目的地に着いたのか、今どこで何をしているのかすらわからないことが多々ある。その度に、たぶん大丈夫だろうと思いながら探しにいく。そういうとき、こどもは意外と嬉しそうにする。そういう様子をみると私も嬉しくなる。
人を愛するって時々大変だよなぁと最近よく思う。家族でも恋愛でも。その大変さも含めていとしい。関わりが深ければ深いほど翻弄されるし、思いどおりになんかならないし、自分の嫌なところを突きつけられることもある。でも、やっぱり根底に愛がある。感じればわかるけど、愛に理由はない。ただわけもなく心が動く。以前と比べて、相手に求める気持ちが減った。もう十分に貰っているから。自分の中にある光の原石を引っ張り出してくれるのは、いつだって自分ではない。
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