「彼が私と付き合うつもりがないのはわかっているし、諦めなければと思っています。でも、それでも諦めきれなかった場合はどうすれば付き合えますか?」
とくに占いの仕事で、こういうご相談は多いです。
執着や未練、なんとか現実を覆したい気持ち。すごくわかります。私もそういう経験をしたことがあります。
こういうお悩みの方は、客観的にみたら「いや、それはもう諦めてください。」という状況であることが殆どです。だけど、それが出来ないから悩んでいるんですよね。
ご本人は今の現実の状況(付き合いたいのに付き合えない)に問題があると思っていますが、問題の根本はそこではなく、「諦めなかったら、どうにかなるのではないか?」と期待してしまうところです。自分ではコントロール出来ないことを、どうにかできるのではないか?と心のどこかで思っているのです。そしてむしろ、このコントロールのエネルギーがあるから恋愛がうまくいかないのです。
別の角度からみると、「彼の気持ちはわかっています」と言いながらも実は全然わかっておらず、彼の気持ちを尊重するより「私は付き合いたい、どうすれば付き合える?」という気持ちのほうが強く「どうにかできませんか?」と自分の願いを優先させているともいえます。
自分の願いを押し殺すのはよくないですが、相手の願いを無視するのももちろんよくありません。そして、お互いの願いが完全に一致することなど、まずありません。大事なのはお互いの気持ちや願いを統一することではなく、お互いの統一できない部分を調整し生かし合うことです。これが出来ない人は人間関係がどうしても難しくなります。
人へのリスペクトや譲り合いを幼少期に学べなかった人は、多くの人が気にしないような些細なことが譲れなかったり、引っかかったり傷ついたりします。表面的にはうまくやれても人と深く関われない人も多いです。
そういう人はこどもの頃に親からリスペクトされず、譲ってもらえず、理解されず傷つけられてきたのです。だから同じパターンを他の人間関係でも繰り返して、もう二度と傷つきたくないという思いもあってコントロールも強くなります。
虐待やネグレクトをされたわけではなかった=問題がなかったとは言いきれません。感情がすべてです。物理的には問題がなさそうでも、親の感情や関心が自分に向けられていなかったらこどもの心は満たされません。元々の性格が優しい人は親から依存されやすいです。親への同情、責任感や罪悪感が強い人は依存のエネルギーを貰っています。
他人の感情を「どうにかできるのではないか?」と思ってしまう人は、自分の感情や存在を「どうにかできるだろう」と親から軽く扱われてきた人です。相手をどうこうしようとする前に、何故そう思ってしまうのか、ご自分の過去に思いを馳せましょう。根本が変われば何より自分が楽になります。
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