感情問題の根底にあるもの

誰のクリアリングをみても、感情問題の裏には愛の欠如があります。

依存、コントロール、怒り、お金の問題etc. 一つ一つの問題は違っても、根底にあるものは同じ。「愛を感じたい」「愛が感じられない」これらによって現実の問題が起こっています。

 

例えば「親が自分を理解してくれなかった。」という人。怒りや諦め、悲しみ、依存やコントロールなどの感情問題があると思います。(どの感情問題があるか、どれくらい感情問題があるかは個人差があります。)

本当の問題は「理解してくれなかったこと」ではなく、「愛がなかった、愛を感じられなかったこと」です。仮に親が自分を理解してくれなくても、愛を感じられれば問題にならないのです。

誰でも愛の欠如を感じるのがいちばん嫌なのだと思います。自分なんてどうでもいい存在なんだな、とか、お母さんは私よりxx(兄弟など)のほうが大事なんだな、とか。どの感情問題も、掘り下げていくと必ず出てくるのが愛の欠如です。

 

「親が自分を理解してくれなかった。それはわかっています。」と言う人がいます。ですが、現在進行形で親や他の人に「なぜわからないの?」とモヤモヤするなど何か問題を感じているのなら、本当の意味ではわかっていないのです。思考で自分を納得させようとしているだけです。感情は納得していないから、「どうしてわかってくれないの?」「わかってほしい。」「わかってくれないなんて、ひどい!」などの引っかかりが出てきて、現実がややこしくなってしまうのです。

本当に腑に落ちてクリアになれば、引っかかりも求める気持ちもなくなります。ありのままの親、ありのままの現実を受けいれられたら、愛だけが残ります。そうなると自分の中に変な抵抗がなくなるので、ありのままの自分を受け入れてもらえるようにもなります。

 

もう一つ重要なことは、「その感情問題をもっている限り、自分も同じことをしている」ということです。「親が自分を理解してくれなかった」という人は、じつは親も他の人のことも理解していないのです。

「みんながわかってくれない」と言う人にかぎって、まわりの人から「あの人はわかってくれない、話が通じない」と思われていたりします。「相手をわかろうとしない」というエネルギーを自分が発しているから、周囲が「この人とは深く関われないな・・・」となっているだけなのです。これを自力で自覚するのはほぼ不可能だと思います。感情問題があると、まるで悪い魔法にかけられたように自分を客観的にみることができなくなるのです。エネルギーがクリアになると周囲の人との関係が変わるのは、自分が発しているものが変わるからです。

 

思考で生きていると、「親がこうしてくれなかった」「あの人がこう言った」など、表面的なことに囚われてしまいます。見るべきは相手ではなく自分です。相手に対してモヤモヤする感情を自分がもっているからモヤモヤするのです。その自分の感情だけを深く見つめることが大切です。そして、その感情の裏にある愛の欠如を感じて受けいれることです。それがどんな感情であっても、自分が感じたことを受けいれることができたら、エネルギーの歪みはなくなります。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA