離婚寸前の夫婦の片方(または両方)から話を聞くと、よく出てくる「自分は我慢して相手に合わせた。でも、相手が間違っていた(相手はわかってくれなかった)」という話。私も離婚経験者なので、よくわかる。
こっちの道のほうが近いとか、そういうどうでもいい一過性のことが、怒りやフラストレーションになる。もっと決定的な出来事があって、大きな亀裂になることもある。
この現象は何なのだろう。世の中の円満な夫婦でも、小さな過ちや話の行き違いなんていくらでもあるもの。誰にでも「ここは直してほしい」と思われるような短所はあるもの。何を言ったか、どうなったかは重要ではなく、大前提として「こいつは嫌なやつだ」という結論が先にある。その結論に合わせて物事を解釈していく。
パートナーシップだけではない。相手の文句、悪口、欠点にばかり目がいくのは、エネルギーでみるとコントロール。
相手をみて、自分をみない。相手を利用して、自分を正当化する。相手の立場に立って物事をみないのは、相手への依存とコントロール。「これくらいいいでしょ」と思っているし、相手に合わせてもらって当然と思っているから。
コントロールのエネルギーが強くなればなるほど、人生がうまくいかない。体に不調が出ることもある。相手を悪く思えば思うほど、自分の中に毒が溜まっていく。
この負のサイクルから抜け出すのに有効な方法の一つが、クリアリングです。

