被害者でいるメリット / 「あなたは悪くない」という言葉の救いのなさ

被害者意識のエネルギー。「自分はかわいそう」というドラマ。悲劇のヒロイン。

こういうエネルギーをもっている人は本当に被害者になりやすいです。

そう言うと「いじめられたほうに原因があるってことですか?」「どう考えてもいじめたほうが悪いですよね?」とか言われるのですが、これは「いじめる側には原因がない」「いじめた側は悪くない」という意味ではないです。どちらにもエネルギーの問題があります。自分の現実を改善したいのなら自分のエネルギーをみましょうという話です。

いじめ、暴力、ハラスメントetc. 加害者側の人はつねに相手を選んでいます。過酷な環境にいても何故か被害を受けない人はいます。そういう人は被害者になるエネルギーを元々もっていないのです。運の良し悪しではありません。エネルギーです。

どこに行っても馴染めない、攻撃される、いじめられるという人がいます。こういう人に「あなたは悪くない。いじめた人が悪い。」というのは逆に救いがないと思うのです。自分にも問題があったなら改善の余地がありますが、自分は悪くないのなら対策のしようがありませんから。

このクリアリングを掘り下げていくと奇妙なことに気づきます。

相手から攻撃されて息も絶え絶えになるほど傷ついたり苦しんだりしているのに、被害者であることを自分が選んでいて、被害者であることのメリットをしっかり得ているのです!(無自覚です。)

メリットとは「自分は被害者である」というドラマの主人公になれることです。一般的な感覚をもつ人からは信じがたいことですが、そこには一度味わったら簡単には抜け出せないほどの心地よさがあるのです。

自分の存在によって相手が加害者になることで、または誰かに同情されることで「今ここに確かに私が存在している」と強く認識できるのです。裏を返せば被害者になってでも存在を確認したいのです。それくらい自分を見てもらうことに飢えているのです。

このエネルギーをもっている人は自分以外の話でも必要以上に被害者側に肩入れしたり、加害側を強く憎んだりします。一つ一つの反応が過剰で、物事をドラマチックにみています。

クリアリングで幼少期の出来事をみていっても、普通にみれば「親の虫の居所が悪くて八つ当たりされた。(まぁ親も人間だからそういうときはあるよね)」と解釈できるところを「私は悪くなかったのに!許せない!親が間違ってる!一生恨んでやる。」となったりします。そして自分が被害者であるという立ち位置をキープするために巧妙に記憶を書き換えています。

百歩譲ってこどもの頃はわけもわからず親のエネルギーを貰っているのでかわいそうと言えなくもないですが、大人になったらもうすべて自分の責任です。


開催予定:

上級者クラス   5月14日(金)  6月11日(金)13日(日)

レベル1クラス 5月18日(火)25日(火)

レベル6クラス 5月27日(木)

※クラスはリクエスト開催です。残席があるクラスのみこちらで告知しています。

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