教育熱心 / 母親アイデンティティ

デン・ハーグの四川料理のお店 Hot King.

すごく美味しいので、最近よく行っています。辛いものが好きな人にはおすすめです!

今日は友人と食事しながら教育についておしゃべり。

オランダは教育先進国だとか、オランダの教育がすばらしいとか、日本で言われているようですが、現地で当事者として現実を生きるとなると話は変わってきます。

私には元々「母親アイデンティティ」「教育熱心」などの感情問題があり、さらに「勉強できないコンプレックス」も少し残っているので、余計ややこしいのです。苦笑

とは言っても以前と比べたら大きく変わりましたし、毎日のんびり楽しく過ごしているんですけどね。

「母親アイデンティティ」とは、「私は母親なの!」「いいお母さんなの!」「いいお母さんにならねば。」など、自分の存在価値を母親という肩書きに見いだすことです。

一見するといいお母さんかもしれませんが、これは実は非常に深刻な問題です。

こどもがこどものうちはいいかもしれませんが、いつか必ずほころびが出ます。

母親アイデンティティの問題がある親は、こどもの評価=自分の評価になってしまうので、物理的にはこどものために頑張っていても、どうしてもエゴが出てしまうのです。

「紆余曲折あったけれど、おかげさまで我が子はしっかり育ちました!」(そしてその裏には母親の私が。どうですか?私の子育て。私、頑張りましたよね?)というように、変な自己アピールがにじみでる感じです。当の本人は無意識なのですが。

こどもは、親の感情を鋭く見抜きます。それが自分への愛なのか、親のエゴなのかを。

こどもが優秀だと鼻高々になったり、逆に評価されないと落ち込んだりするのは、愛ではありません。

ちなみに私は「Sayoは子どもを自由にさせてていいよね。オランダ人の親は過保護すぎて、勉強や将来の仕事の理想を押しつけ過ぎだと思う。」とオランダ人に言われることが多く、ちょっと複雑な気持ちになります。

たしかに、私は「好きなことをやれよ。やりたくないことをやるメリットなどない。」「大いに失敗して、大いに学べよ。」という考え方なので、自由といえば自由かもしれません。

でも、それは私が勉強を全然してこなくて、それで困ったこともなく、好きなことを好きなように追求して今幸せに暮らせているからであって、「俺にもできたんだからお前にもできるだろ」「この生き方が正解」と押しつけている部分も実はあると思うのです。これはクリアリング案件です。

エネルギーベースでみると「私はこんなに頑張って勉強した。勉強ができた。だから今があるの。あなたも勉強を頑張らないと大変なことになるのよ」というような学歴至上主義の親と同じなのです。現実だけみると正反対ですが。

「自分は出来なかったから、こどもには」と自分がやりたかったことをこどもにやらせるのも同じエネルギーです。

親のwantをこどもに託すと、こどもが本当は何が好きなのか、わからなくなってしまいます。

自分がやりたかったことは、自分がやりましょう。もう出来ないのなら、出来なかった現実を受けいれるべきです。

 

 

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