「私は世界で一番大変」だと思っていた頃 / ワンオペ育児

あけましておめでとうございます。

年末年始にいろんな人と出会う機会があって、そのなかで感じたことがいくつかあります。

まずは「ワンオペ育児」について。

シングルマザーになってもうすぐ丸7年。

そのすべての期間を、親族が身近にいない環境で、経済的にも自立して暮らしています。

さらに知り合いすらいなかったオランダに母子で移住して、大好きな仕事で生計を立てて日々楽しく過ごせているなんて、まるで夢のよう。本当にありがたいことです。

先日、「さよさん、よくお一人で・・・」(大変ですよね?)と言われて、少し懐かしい気持ちになりました。

そうだ、確かに以前は「シングルで大変」だと思っていたな、と。

今は、大変だと感じることはまったくありません。

ワンオペとかシングルとか、意識することもなく、いろんな意味で余裕があります。

ですが数年前までは大変でした。世界でいちばん自分が不幸だと思っていました(笑)

こどもたちが成長して、自力でいろいろできる年齢になって楽になった部分も大いにあるけれど、やはり自分のエネルギーが変わって、本来の自分の力を発揮できるようになったからこそ今の暮らしがあるのだと思います。

以前は「私は弱い人間」と思っていて、当時は病気も多かったし落ち込みもひどかった。

最近は「今まで気づかなかったけど、私って心も体も強いな。」と思うことが多いです。

数年前までは「大変な現実」を自らつくっていて、本当に毎日が大変だったのですが、そこにはエネルギーのトリックがあって、「大変なときは誰かが助けてくれる」とか「弱い自分でいれば誰かが気にかけてくれる」とか、そういう依存心が根底にありました。それは、私の母のエネルギーだったのです。

そのエネルギーがクリアになったら、なんてことはなく、自分にとって何が大切なのか優先順位を決めて、できることとできないことを取捨選択するだけ。「大変でしょ?」なんて言われたら逆に申し訳なくなるほどお気楽な日々です。

この優先順位は人によって違うと思うのですが、私は怠惰でマイペースな性格なので、世間一般の常識らしきものから多少外れていても、やりたいこと以外は基本的にやりません。

こどもが大人になったときに困らない程度の常識は身につけさせてあげたいけれど、あれもこれも完璧は無理。

完璧を目指して疲れたり病んだりするよりも、今この瞬間を幸せに過ごすことを優先したい。人生は今の積み重ねなのだから、今この瞬間が幸せじゃなかったら、それはもう幸せじゃないんです。

自分のキャパシティや向き不向きを知って、受け入れて、出来ないものは出来ない、と割り切ることも大切。

許容範囲を超えたり、向いていないことを頑張ったりしても、得るものは少ないです。

とくに私は一点集中型なので、これだけは大事にしたい!これさえ出来ていれば他は後まわしでもかまわない、と思えることがちゃんとできれば、それだけでもう十分幸せなのです。何を求めるかは人によって違うだろうけど、基本は同じだと思います。

「頑張っている自分」「健気な自分」に酔っていても、現実は楽になりませんしね・・・。

世間一般の基準でどうこうよりも、自分が幸せを感じられることのほうがずっと大事です。

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上記のことに加えて、私が「大変」から脱出できた最大の理由は、「実はこどもも頑張っている、むしろこどものほうが頑張っている」という気づきでした。

このことが腑に落ちたときは、大きな壁がバラバラと崩れ落ちるような衝撃がありました。

だって、こどもはあんなにワガママで、手がかかって、お世話が必要で、こっちは色々やらなきゃいけないことだらけで大変なの、と、ずっと思っていたのですが、そういう視点でしか物事をみられない親と一緒にいたら、むしろこどものほうが大変なんです。

この地球に生まれて数年で、人生経験も知識も知恵も少なくて、親に頼る以外に生きるすべがない。

親はこどもに頼らなくても生きられるけれど、こどもは誰かに頼らなければ生きられない。親と一緒に暮らしているのなら、親に頼らなければ生きていけない。状況によっては生命維持すらできない。

この不平等さ。

こどもはこどもなりに、精いっぱい、家族の一員として頑張っている。確かに私もこどもの頃、頑張っていた。

その気持ちを思い出した瞬間から「大変」のかわりに「家族みんなで力を合わせて生きる幸せ」を感じるようになりました。

日々いろんなことがありますが、それぞれがそれぞれの立場で頑張っている、一緒に頑張ってくれてありがとう、という揺らがない気持ちが根底にあるので、一人で何かを頑張っている感覚はまったくありません。

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不思議なことに、大変な世界から抜けだして幸せに生きられるようになってからは、必要なときに助けてくれる人がいつも身近にいてくれます。

何がどうなっているのかさっぱりわかりませんが、神の采配としか思えないような絶妙なタイミングで助っ人が現れるのです!

私は大変なの、誰か助けて、と思っていた頃は誰も助けてくれなかったのに、自己完結して助けを求めなくなったら、いろんな人が手を差し伸べてくれる。

欲しがると、得られない。

まさにエネルギーの法則です。

 

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