初めての子育て。何を信じればいいの?
第1子である息子が、3歳くらいのときだったか。
育児書 、ネットの情報、先輩ママの経験談、、、子育ての指針になりそうな何かが、まったく意味がないことに気づいた。
そういう問題じゃない。How toじゃない。メソッドでもない。(本来、指針とは自分の中に持つものなのだ、と腑に落ちたのは、ずっと先。)
生活習慣、かける言葉、外遊び、その他いろいろ、どれも大事だと思うけど、それが本質ではない。
じゃあ、どうすればいいの?
それを知りたくて心理学を学びなおし、本を読み、気になる人に会いつづけた。
そして出会ったのが、エネルギーワーク。
(「そらをあるく」本人談)
自分の親との関係。虐待。
少し遡って、まずは私の生育歴から。
私は、一般的な基準でいえば、被虐待児だった。おもに母親から心身の暴力をうけて育った。大人になってから気づいたことだけど。
人は、虐待の最中に「これは虐待だ。」と認識してしまうと正気ではいられないので、かなりひどい状況でも虐待に気づかない人が多い。DVもそう。
私の気づきは、親にとっては青天の霹靂だったらしい。
急に「うちの親はおかしい」と言って、反旗を翻して。
両親から「社会の悪い考えに洗脳されている」「昔の素直なあなたに戻って」と、何度も何度も言われた。それを伝えるためだけに職場まで電話をかけてきたことも…苦笑。
(今では親子関係は天と地ほど変わり、仲良くしています。)
自分が親になってぶつかった壁
自分がこどもでいられるうちは、それで問題なかった。
うちの親は変!ひどい!許さない!距離をとる。以上。
しかし、自分が親になったら話は180度変わってくる。
今度は自分が毒親になり、いずれ我が子に全否定されるかもしれない恐怖。
そんなことないよ、と明るく言ってくれる人は多いけれど、親を全否定した経験がある人は、当時の私の気持ちがきっとわかるだろう。
じゃあ、どうすればいい。何をすればいい。何をしてはだめなの。
赤ちゃんのうちは、まだよかった。身体的なお世話がメインだったから。
子どもが成長するにつれて「どう関わるか」が課題になって迫ってくる。
自分の親を反面教師にして、ただ反対のことをすればOKというほど単純な問題ではないことに、徐々に気づいてゆく。
情報を探す。道しるべをさがす。確信できる何かが欲しかった。
そして冒頭のような境地になったのが、息子が3歳くらいの頃。
親を否定する人・しない人は何が違うのか
気合いと根性でいくら行動を変えても無理。元に戻ってしまう。
専門家に相談して一時的にスッキリしても、元に戻ってしまう。
この長年の葛藤に答えをくれたのが、エネルギーワークだった。
私が最も怖れていたのは、こどもを一生懸命育てて、大人になった我が子に「ひどい!許せない!」と思われること。
年頃の反抗期も相当大変そうだけど、大人になって反抗されたら?私が親にしたように自分の子育てを否定されたら。
これらをエネルギーワークで解説すると、まず第一に、その子の気質がある。
同じ親に同じように育てられても親を恨む子は恨む。感謝する子は感謝する。
だけど、「その子の気質」は、実は問題にはならないので今日は割愛します。
最も重要なのは、親。親の関わり方。
例えば、とても貧しくて過酷な環境で、親も手をかけられず、グレても仕方がないと思うような育ち方をしても、親が大好きで感謝しかない、と言う人がいる。そして実際にとても幸せそうな大人になっている。
その一方で、不自由なく暮らし、親がお金と手間暇をかけ、周囲からも羨ましがれるような環境で育っても、親が嫌いで、親を許さない、と言う人がいる。そういう人の人生は物質的には豊かでも、重く苦しい。
何が違うのか。
感情は隠せない
違うのは、感情。
親が、子どもの感情をちゃんと感じていたか。寄り添っていたか。
本当にたったそれだけの違いなのだ。
過酷な環境でも、親が自分の気持ちに寄り添ってくれた子は豊かで満たされる。
物理的に恵まれていても、親が世間体を重視するなど、子どもの感情を後まわしにすると、子どもは見抜く。隠せない。自分は何かの後まわしにされる軽い存在なのだと思う。いつか気づく。自分の存在が軽いのではなく、親が自分を軽く扱ってきたのだと。
大人に重要なこと(社会的なことなど)は、子どもには重要ではない。
子どもにとって大切なのは、今をどう生きるか。今、何を感じるか。
幸せな「今」を積み重ねることが、幸せな記憶になっていく。
そのためには、親が子どもの目線に合わせて子どもの感情を感じること。
子どものために、ではなく、子どもの立場に立って、感情を感じること。
これがまた、すっごく大変。物理的に手間をかけるより、ずっと難しい。
とにかく親子は常に学び合う存在。愛は簡単ではない。だから学ぶのだ。
何かの参考になれば幸いです。
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